宮崎の画家・日岡兼三さんは、東村アキコさんの自伝的漫画「かくかくしかじか」の“日高先生”のモデルとして知られます。
その厳しくも温かい指導は、東村アキコさんをはじめ多くの若手芸術家に大きな影響を与えてきました。
どんな画家だったのか気になりませんか?
そこでこの記事では、
日岡兼三のwiki経歴!宮崎の画家で東村アキコの師匠がすごい!
と題して、
- 日岡兼三さんの詳しい経歴
- 宮崎での活動
- 東村アキコさんとの関係
- 「かくかくしかじか」で描かれた人物像
について詳しく解説します。
日岡兼三のwiki経歴!宮崎での画家活動
『かくかくしかじか』で描かれている「日高先生」のモデル日岡兼三さんに迫ってみました!
これ、わざとこのアングルで撮ってるのだろうか。
— るくれるく (@djalminha20) December 25, 2024
日高健三の元ネタ日岡兼三は生前知ってたが、このアングルはマジそっくりだ。髪はもう随分薄かったけど、バランスも表情もマジ日岡だ。#かくかくしかじか pic.twitter.com/cdlymg2L5I
日岡兼三のプロフィール
日岡兼三さんは1946年生まれ、宮崎県宮崎市出身の画家です。
宮崎の地で長年にわたり絵画教室「日岡絵画教室」を主宰し、地元の子どもたちや若者に美術を教えてきました。
29歳で画家を志し、有名画家の弟子となって学んだという異色の経歴を持っています。

地元では知られた画家だったのですね。
異端の画家としての歩み
日岡兼三さんは、団体に属さず独自の道を貫いた異端の画家でした。
常に新たな試みを楽しみながら制作・発表を続けてきました。
油彩や水彩、デッサンなど幅広いジャンルを手掛け、宮崎の自然や日常の風景、人物画などを多く描いています。
恩師・日岡兼三の思い出。美術・音楽・文学から空手まで。 - This site is official home page for artist Seiya Nakahara who living in Awakigahara ,Miyazakicity. https://t.co/ZQURxtGQJi
— TAKEMURA Kazuhiro (@vec2ras) December 24, 2024
特に写実的な表現力と独自の色彩感覚、光と影のコントラストを巧みに表現する技術が高く評価されていました。
なお本作の主な舞台は「宮崎」である。宮崎で日高と言えば…FUKAIPRODUCE羽衣の日髙啓介!( ゚д゚) え? まさか親戚だったりしない!?(;゚д゚)と思ったが、名前は若干の脚色があり、本物の先生は「日岡兼三」というそうだ。これが実際の日岡先生の絵。 pic.twitter.com/TTvyGppx8z
— ぼのぼの (@masato009) November 6, 2022
宮崎の日岡絵画教室
日岡兼三さんは「日岡絵画教室」を宮崎市内で開き、夜8時まで開講するなど熱心に指導を続けていました。
教室には子どもから大人まで幅広い世代の生徒が通い、基礎から応用まで丁寧に教えていました。
美大受験を目指す生徒も多く、実際に多くの美大生を輩出しています。

東村アキコさんもその一人ですね。
また、経済的に苦しい生徒には月謝を免除したり、画材を自腹で用意したりするなど、思いやりのある指導でも知られていました。
こちらの画像にあるように、「日岡絵画教室」はとてもステキな場所だったようですね。
日岡兼三と東村アキコとの関係性
日岡兼三さんは東村アキコさんの恩師です。
どういった関係性だったのかさぐってみました。
東村アキコの師匠「日高先生」のモデル
東村アキコさんは宮崎県出身の人気漫画家で、「海月姫」や「東京タラレバ娘」など多くのヒット作を生み出しています。
その東村アキコさんが高校受験を控えた中学生の頃から通っていた絵画教室の先生こそ、日岡兼三さんです。
「かくかくしかじか」では“日高先生”として登場します。
東村アキコさんにとって人生の恩師であり、芸術家としての礎を築いてくれた存在でした。

人生で良い先生と出会えるのは幸せですよね。
「かくかくしかじか」に描かれた日岡兼三
「かくかくしかじか」は、東村アキコさんが自身の青春時代と画家修業の日々を描いた自伝的エッセイ漫画です。
この作品の中で“日高先生”として描かれているのが、日岡兼三さんです。
漫画の中では、竹刀を持って教室を歩き回るスパルタ指導や生徒を思う深い愛情が印象的に描かれています。
東村アキコさんは
「先生の言動だけは一切脚色せず、控えめに描いた」
と語っていて、その存在感がいかに大きかったかが伝わります。
日岡兼三の教え子たち
日岡兼三さんが与えた影響は、東村アキコさんをはじめ多くの教え子たちに及んでいます。
東村アキコ
最も有名な教え子は、やはり漫画家の東村アキコさんです。
東村アキコさんは高校時代から日岡兼三さんの絵画教室に通い、厳しくも情熱的な指導を受けました。
そして、美大合格とその後の漫画家としての成功につながったのですね。

はるな檸檬
東村アキコさんのアシスタントを経て漫画家デビューしたはるな檸檬さんも、日岡兼三さんの教え子です。
はるな檸檬さんは「先生のこと、描かないんですか?」と尋ねて、東村アキコさんが『かくかくしかじか』を執筆するきっかけを与えました。
はるな檸檬さんは自身も漫画家として活躍し、『ZUCCA×ZUCA』『れもん、うむもん!』などの作品を発表しています。

日岡兼三さんは、多くの作品と弟子を世の中に残したのですね。
吉富昭仁
吉富昭仁さんも日岡兼三さんの教え子で、宮崎県出身の漫画家です。
『EAT-MAN』『RAY』『BLUE DROP』などを手掛けています。
また、先ほどご紹介した、宮崎市で「まちなか絵画教室」を主宰する後藤慎太郎さんも、日岡兼三さんの元で学んだ教え子の一人です。
後藤慎太郎さんは、日岡絵画教室で学んだ経験を活かし、地元で後進の育成に努めています。
【まとめ】日岡兼三は映画『かくかくしかじか』で大泉洋が演じた!
映画『かくかくしかじか』がきっかけで、再び日岡兼三さんの存在が注目されています。
映画では“日高先生”役を大泉洋さんが演じています。
日岡兼三さんは、宮崎の地で長年にわたり芸術を追求し、多くの若者たちに夢と希望を与えてきた画家です。
東村アキコさんとの師弟関係や「かくかくしかじか」で描かれた姿は、多くの人に勇気と感動を与えています。

今後も日岡兼三さんの作品や教えは、多くの人々の心に残り続けることでしょう。
*映画「かくかくしかじか」の上映はいつからいつまでなのか、こちらの記事をご覧ください。
