2025年公開予定の映画『国宝』で、吉沢亮さんが演じる歌舞伎役者・立花喜久雄のモデルは誰なのか、気になりませんか?
吉田修一さんの原作小説『国宝』は、戦後歌舞伎界の激動と芸の真髄を描いた傑作として高い評価を受けています。
そこでこの記事では、
映画「国宝」吉沢亮が演じる歌舞伎役者のモデルは誰?吉田修一の原作も!
と題して、吉沢亮さんが演じる主人公のモデルについて、原作や実際の歌舞伎界の歴史的背景をもとに徹底考察。
坂東玉三郎さんや六世中村歌右衛門さんなど、モデル候補とされる人物の特徴や、作者・吉田修一さんの意図もあわせて解説します。
映画「国宝」のあらすじと吉沢亮の役柄
話題の映画「国宝」について基本情報をお伝えしましょう。
映画『国宝』は、吉田修一さんの直木賞受賞作『国宝』を原作とし、2025年に公開予定です。
戦後から平成にかけての歌舞伎界を舞台に、芸の道に人生を捧げた歌舞伎役者・立花喜久雄の波乱に満ちた半生を描きます。
˚.✶・ #映画国宝 場面写真解禁 ・✶.˚
— 映画『国宝』公式アカウント (@kokuhou_movie) April 18, 2025
🪭抗争で父を亡くした
任侠出身の喜久雄(#吉沢亮)
🪭歌舞伎の名門の
跡取り息子・俊介(#横浜流星)
正反対の血筋を持つ二人が、
芸に人生を捧げていく――。
映画『#国宝』
🎞️𝟔.𝟔 𝐅𝐫𝐢 公開 pic.twitter.com/wq9O8ef32H
原作は実在の歌舞伎界をモデルにしつつも、フィクションとしての深みを持っています。
吉沢亮さん演じる「立花喜久雄」はどのような役でしょうか?
主人公は、幼少期に複雑な家庭環境で育ちました。
ですが歌舞伎界に身を投じ、数々の試練を乗り越えながら“国宝”と称される名優へと成長してきました。
彼の人生は、芸の道にすべてを捧げる孤独と情熱、そして時代の波に翻弄される運命が重層的に描かれています。
原作は吉田修一の『国宝』!吉沢亮の役のモデルの生涯
映画の原作で、主人公がどう描かれているのかさぐってみましょう。
吉田修一の取材・執筆
吉田修一さんは、実際の歌舞伎役者や関係者への取材を3年間以上重ねました。

黒子になって楽屋にも入ったそうです。
すごい取材ですね!
この取材をふまえて、戦後から平成にかけての歌舞伎界の変遷と、その中で生きる役者たちのリアルな姿を描き出しました。
特に、芸の継承や家族関係、師弟関係など、歌舞伎界特有の人間模様が細やかに描写されています。
主人公・立花喜久雄の生涯
立花喜久雄は、幼い頃に母親と離れ、養父のもとで厳しい修行を積みます。
やがて歌舞伎界の名門に迎えられ、数々の名舞台を経験しながら、時代の寵児として“国宝”の称号を得ます。
その一方で、私生活では愛と孤独、家族との確執など、複雑な感情を抱え続けます。
こうした喜久雄の人生は、実在の歌舞伎役者のエピソードと重なる部分が多いです。
また、戦後の混乱期から高度成長期、平成の現代までリアルに時代を描き出しています。
ですから読者の間で「モデルは誰なの?」という関心が強まったのです。
「国宝」主人公・立花喜久雄(吉沢亮)のモデルは誰?
では「国宝」の主人公には実際にモデルがいたのかどうか、探ってみたいと思います。
𓂂𑁍#映画国宝 𝐈𝐧𝐟𝐨𝐫𝐦𝐚𝐭𝐢𝐨𝐧
— 映画『国宝』公式アカウント (@kokuhou_movie) April 23, 2025
本日、映画『#国宝』の
豪華キャスト陣と #李相日 監督による
完成報告会が行われました🪭⊹
映画公開まであと1ヶ月半🎬
“魂を震わすほどの熱狂”をお楽しみに💭#吉沢亮#横浜流星#高畑充希 #寺島しのぶ#森七菜 #見上愛#田中泯#渡辺謙 pic.twitter.com/9d8t6uMl9l
坂東玉三郎説
多くの読者や評論家が、立花喜久雄のモデルとして坂東玉三郎さんの名前を挙げています。
坂東玉三郎さんは、昭和から平成にかけて歌舞伎界を代表する女形であり、圧倒的な美貌と芸の深さで“国宝”と称される存在だからです。
立花喜久雄の
- 「養子として名門に迎えられ、女形として大成する」
- 「革新的な演出で歌舞伎界に新風を吹き込む」
といったエピソードは、坂東玉三郎さんの実人生と重なる部分が多いです。
実際に坂東玉三郎さんは、歌舞伎の家系に生まれたわけではなく、「藝養子」となりました。
女形としても高い評価を受けただけでなく、歌舞伎の枠を超えた多彩な表現を実現しています。
現代演劇やバレエ、海外の舞台芸術家とのコラボレーション、さらには映画監督や演出家としても活躍してきました。
吉田修一さん自身もインタビューで、モデルとして坂東玉三郎さんの名前を挙げていましたので、
主人公・立花喜久雄のモデルの一人と言えるでしょう。

モデルとの比較も映画の楽しみ方ですよね!
六世中村歌右衛門説
もう一人、モデル候補としてよく挙げられるのが六世中村歌右衛門さんです。
六世中村歌右衛門さんもまた、昭和を代表する名女形であり、歌舞伎界に多大な影響を与えた人物です。
立花喜久雄の
- 「芸に対する厳しさ」
- 「私生活での孤独」
- 「時代を超えて愛される存在」
といった描写は、六世中村歌右衛門さんの生涯とも重なります。
特に、芸の継承や家族との確執、養子縁組などは、実際の歌舞伎界でよく見られるテーマです。
複数モデル説
吉田修一さんは、立花喜久雄のモデルについて
「特定の誰か一人ではなく、複数の歌舞伎役者の人生やエピソードを融合させた」
と述べています。
坂東玉三郎さんや六世中村歌右衛門さんをはじめ、歌舞伎界の名優たちの人生から着想を得つつ、フィクションとしての創作も加えられているのです。
そのため、「立花喜久雄=坂東玉三郎さん」や「立花喜久雄=六世中村歌右衛門さん」と断定することはできません。
ですが、両者の人生が色濃く反映されていることは間違いないようです。
【まとめ】映画「国宝」が描く歌舞伎界
映画『国宝』で吉沢亮さんが演じる立花喜久雄のモデルは、
坂東玉三郎さんや六世中村歌右衛門さんなど、実在の名優たちの人生を融合した“架空の存在”といえます。
吉田修一さんは、歌舞伎界の歴史と人間ドラマを丁寧に描きながら、実在と創作の境界を超えた普遍的な芸の世界を表現しました。
吉沢亮さんがどのようにこの難役を演じるのか、映画公開が今から楽しみです。