映画『遠い山なみの光』は、カズオ・イシグロさんの原作をもとに、長崎・千葉印旛沼・そしてイギリスの三つのロケーションを舞台にしています。
特に現代パートはイギリスで撮影され、主人公・悦子の新たな人生や記憶の断層が、英国の静かな風景とともに描かれます。
そこでこの記事では、
イギリスでの現代パートロケ地を巡る!『遠い山なみの光』英国のどこ?
と題して、イギリスでのロケ地の魅力や、撮影の舞台裏、ロケ地巡りの楽しみ方まで詳しく解説します。

最後までごゆっくりお読みください!
映画『遠い山なみの光』イギリス現代パートのロケ地どこ?
映画『遠い山なみの光』の現代パートは、イギリスの住宅地や田園風景を舞台に撮影されています。
ここでは、物語の背景となるイギリスロケ地の特徴や、選定理由について解説します。
英国郊外ロケ地の魅力
イギリス現代パートの主な舞台は、ロンドン郊外やイングランド南部の住宅地、田園地帯です。
悦子が娘・ニキと暮らす家、墓参りのシーンなどが、静謐なイギリスの風景の中で撮影されています。
これらの場所は、過去の長崎と対照的な静けさと広がりを持ち、悦子の心の揺れや再生の物語を包み込むような役割を果たしています。
今日は作家カズオ・イシグロの誕生日です。
— 名書き出しbot (@meikakidashi) November 7, 2024
1954年11月8日に長崎県で生まれ、1960年にイギリスへ移住。1989年には『日の名残り』でブッカー賞、2017年にはノーベル文学賞を受賞しています。
2025年夏にはデビュー作の『遠い山なみの光』が、広瀬すず主演で映画化される予定です。 pic.twitter.com/wHksi009If
イギリスの田園や郊外の住宅地は、カズオ・イシグロさん自身の移住体験とも重なり、原作の持つ“記憶と現在の交錯”というテーマを視覚的に強調しています。
現地スタッフやイギリスの映画制作チームとの連携もあり、リアリティのある英国の空気感が映像に映し出されています。
撮影地選定の理由
イギリスが現代パートのロケ地に選ばれた理由は、原作の舞台が1980年代イギリスであり、悦子の人生の新たな章を象徴する場所だからです。
監督の石川慶さんは、「イギリスの静かな郊外や田園の景色が、悦子の内面や記憶の断層を表現するのに最適だった」と語っています。
イギリスの家々や墓地、静かな公園や緑の広がる風景が、過去と現在をつなぐ“もう一つの舞台”として機能しています。
また、イギリスの制作チームとの共同作業により、衣装や美術、光の使い方にも英国らしい繊細さが加わり、映画全体の質感を高めています。
現地での撮影は、言語や文化の壁を越えた国際的なコラボレーションの成果でもあります。

言葉や文化の壁を越えて、多くの人の心に響く名作がここで生まれたんですね。
映画『遠い山なみの光』英国でのロケ地撮影の舞台裏
イギリスでの現代パート撮影は、俳優陣やスタッフにとっても特別な経験となりました。
ここでは、撮影現場のエピソードや、イギリスらしい映像美について紹介します。
吉田羊の英語演技すごい
現代パートで悦子を演じた吉田羊さんは、ほぼ全編ブリティッシュアクセントの英語での演技に挑戦しました。
撮影直前には単身イギリスへ短期留学し、現地でのホームステイを経て英語力を磨いたそうです。
石川慶監督も「吉田羊さんは誰よりも早く現地入りし、完璧に“30年前に渡英した悦子”としてクランクインした」と絶賛しています。
吉田羊さん見ないなと思ったらイギリスでさらなる努力をしてたのね🤔#サンシャイン
— nikiniki (@nikinik76277188) May 13, 2025
イギリス人スタッフとの本読みや現地でのリハーサルでは、吉田羊さんの英語演技に驚きと敬意の声が上がったといいます。
現地チームとの共同作業は、言語の壁を越えた信頼関係を築き、映画のリアリティと重層性を生み出しました。
映像美と英国の空気感
イギリス現代パートの映像は、静かな住宅地や広大な田園、曇り空や柔らかな光の中で撮影され、叙情的な美しさが際立っています。
撮影監督はポーランド出身のピオトル・ニエミイスキさんが担当し、イギリスの自然光や天候を活かした絵画的な映像を実現しました。
また、音楽にはポーランドの作曲家パヴェウ・ムウィキェティンさんの楽曲が使われ、英国の風景と日本的な情緒が融合した独特の世界観を作り上げています。
現代イギリスの静けさと、悦子の内面の葛藤が、映像と音楽によって繊細に表現されています。

ストーリーと映像、音楽が見事に溶け合い、心に残る豊かな世界観を作り出しています。
映画『遠い山なみの光』の英国ロケ地巡りと楽しみ方
映画『遠い山なみの光』のイギリスロケ地は、実際に訪れることができるスポットも多く、ファンにとっては“聖地巡礼”の楽しみも広がります。
ここでは、ロケ地巡りのおすすめポイントやアクセス情報を紹介します。
ロンドン郊外・田園地帯
映画の現代パートは、ロンドン郊外やイングランド南部の田園地帯で撮影されたと考えられています。
具体的な地名は公式発表されていませんが、ロンドン近郊の住宅地や、サリー州などが有力候補です。
イギリスの家々や墓地、公園などは、映画の雰囲気を味わえるスポットとして人気があります。
今年9月公開の話題作、日英ポ合作映画『遠い山なみの光』でも英語を披露されるみたいで楽しみです😊
— Mooo M (@MoooM1311178) April 21, 2025
今年は外国語の習得を頑張るおふみさま💖#London #ANOTHERSKY #二階堂ふみ #ロンドン #アナザースカイ pic.twitter.com/LGNQqJzt4p
また、イギリス各地にはカズオ・イシグロさん原作の他作品のロケ地も点在しており、映画ファンや文学ファンが巡礼できるルートが充実しています。
現地を訪れる際は、ロンドンから電車やバスでアクセスできる場所が多く、観光とあわせて楽しむことができます。
英国ロケ地巡礼のコツ
イギリスのロケ地巡りを楽しむためには、事前に映画のシーンや背景となった場所を予習しておくのがおすすめです。
現地では、住宅地や田園地帯の静けさや、英国らしい石造りの家並み、緑豊かな公園などをゆっくり歩きながら、映画の世界観を体感できます。
また、イギリスは天候が変わりやすいので、雨具や歩きやすい靴を用意しておくと安心です。
ロケ地周辺にはカフェやパブも多く、映画の余韻に浸りながら英国の暮らしを味わうのもおすすめです。
現地の観光案内所やロケ地マップを活用し、効率よく巡礼ルートを組み立てましょう。

ロケ地はもちろん、イギリスの風景や文化も思いっきり楽しんで、充実した旅にしたいですね!
まとめ
映画『遠い山なみの光』のイギリス現代パートロケ地は、静謐な住宅地や田園風景が主人公の心情や物語の深みを際立たせています。
現地撮影ならではの空気感や映像美、俳優陣の英語演技も見どころです。
ファンの方は、ぜひ英国ロケ地を巡り、映画と原作の世界観を現地で体感してみてください。

静かな風景の中で映画の世界に浸りながら、現地ならではの雰囲気を楽しんでくださいね!
*映画「遠い山なみの光」の長崎のロケ地についてはこちらの記事をご覧ください。
